最近の健康ブームで、お酢の健康効果に注目が集まっています。
疲労回復やダイエット、血液サラサラ効果など。
しかし体にいいと聞いて飲み始めたけど、すっぱいばかりで、思ったほど効果がなく、めんどうになってやめてしまった、という人も多いと思います。
そんな人に、試してみていただきたいのが、ホット・サワー(お湯割り酢)です。お湯割り酢とは文字どおり、お酢をお湯で割って飲む健康法です。いままでのお酢を飲む健康法と大きく違うのは、「お酢をあたためて飲む」ということ。
なぜ、あたためて飲むのかというと、じつはお酢には、体を冷やす性質があるからです。冷え症の人で、基礎代謝をアップさせたいからといって、冷たいお酢のドリンクをゴクゴク飲む人がいますが、これはまちがった健康法なのです。
お湯割り酢を飲んで、1時間半後に末梢血管の血流がよくなり、深部体温(体の中の内臓の温度)が上がっていることがわかりました。
本来なら、寝ているだけで体温が上がることはありえません。それも、あたたかいドリンクを飲んだ直後ならともかく、飲んで1時間以上もたったあとのことです。
これは明らかにあたためたお酢を飲むことで、エネルギーの代謝がアップしたと考えられます。
体の冷えをとることは、健康維持において、とてもたいせつなことです。私たちの体は、生活習慣の変化で冷たいものをとることに慣れてしまっていますが、冷えが蓄積されると、さまざまな不調を招くようになります。
その症状は、大きく分けると、・基礎代謝の低下、・免疫力の低下、・自律神経が乱れる、・内臓機能の低下、・うつになりやすくなる、の5つです。
これらの症状をひと言でいうと、それはまさしく「老化」にほかなりません。つまり、「冷え=老化」ということ。古くから、「冷えは万病のもと」といいますが、これは決しておおげさなことではないのです。
また、最近は、手足など末端の冷えがなくても、内臓が冷えているという「隠れ冷え(症)」の人がふえています。
とくに、太っている人は、体の中が冷えて代謝機能が低下しているのに、体の表面は熱いので暑がり、というケースがあるので要注意。内臓の冷えは自覚するのがむずかしいのです。
お湯割り酢の飲み方ですが、ポイントはひとつ。お風呂上がりなど、体があたたまっている状態のときに飲むということです。
お酢に含まれるクエン酸は、体にとり入れた糖分をエネルギーに変える、クエン酸回路というシステムにおいて、重要な働きを担っています。
具体的には、クエン酸回路が円滑に働かないと、疲れがたまったり、基礎代謝が低下してやせにくい体になってしまいます。
お酢にはこの回路を活性化させる働きがあるのですが、体があたたまり、内臓が活性化している状態でとると、さらにこの働きを高めることができます。
ホット・サワーの作り方
酢……大さじ1~2
お湯……70~80ml
ハチミツ……適量
1 70度くらいのお湯にお酢を加える
2 お好みでハチミツを加える。お酢の酸味が気にならない人は入れなくてもよい
3 よくまぜたらでき上がり。あたたかいうちに飲もう
ホット・サワーダイエット
23:35
tosiyaitou