黒焼きユズ種ダイエット

  ユズの種には炎症を抑えて痛みを止める多数の成分がある
 
 ユズには皮にも実にも薬効がありますが、なかでも高い効果を持つとされ、注目されているのが種の部分です。実際にユズの種は昔から、腰痛、膝痛、リウマチ、神経痛、冷え症、頻尿、下痢、便秘、不眠を治すものとして、民間療法でも広く利用されてきました。

 現代医学の研究でも、ユズの種に健康に役立つさまざまな成分が含まれていることが判明しています。ユズの種には、ユズが自らの繁栄のために生み出す「生命の源」ともいえる力が詰まっています。今回は痛み止めに効果を発揮する成分について、説明しましょう。


         1 リモニン・ノミリン

 ユズの種の中には、ユズの香りのもとであるリモニンとノミリンという成分が含まれています。リモニン、ノミリンはリモノイド化合物という精油成分の一種で、殺菌、抗炎症、鎮痛、抗腫瘍などの作用を持っています。ユズの種を飲むとリウマチや神経痛が治るというのは、このリモニン、ノミリンが痛みを抑え、腫瘍や炎症をしずめて患部を癒す働きをするからです。


          2 フラボノイド

 ユズの種には強い抗酸化作用を持つフラボノイドが含まれます。抗酸化作用というのは、病気や老化のもととなる活性酸素を除去する働きのことです。この活性酸素は、じつは痛みの発生にも深く関係しています。活性酸素は、炎症が起こった部分の免疫反応を狂わせてしまいます。すると、白血球が患部によけいに呼び寄せられて炎症が悪化することがあります。
 抗酸化作用を持つフラボノイドは、これを防ぎ、炎症をしずめる働きがあります。


       3 ビネン、リモネン、ヘスペリジン

 ユズの苦味成分「リモノイド」のもととなる成分です。ビネン、リモネンは血液をサラサラにする働きを持っています。ヘスペリジンは毛細血管を強くしなやかにします。ユズの種は、この血流促進の効果によって患部をあたため、関節などの痛みをやわらげます。



   黒焼きにすればユズの効能に炭のパワーがプラスされる

 この種の薬効をさらにパワーアップさせる方法が「黒焼き」です。実際に「ユズの種の黒焼きを飲んだらリウマチや神経痛の痛みがすぐに消えた」という人も少なくありません。黒焼きにすることで、ユズの種の中の成分がそこなわれたり変化したりすることはありません。
 それどころか、ユズの種の薬効に炭の力がプラスされ、効果がさらにアップするのです。炭は酸化を防止する作用を持ち、痛みや炎症の原因となる物質を抑える効果があります。

 ユズの種をそのまま飲んでも消化することはできませんが、黒焼きにして粉末にすれば、体内で消化されやすくなり、効率よく吸収することができるようになります。黒焼きはユズの種の薬効をさらに増強させるすばらしい方法なのです。
 また、ユズには種、実、皮ともに血液をサラサラにする成分が豊富に含まれています。ユズ種の黒焼きとあわせて皮や実もとるように すれば、痛みだけでなく高血圧や糖尿病などの血液系の疾患など幅広い症状の改善に効果を発揮するでしょう。



      ユズにこれだけの効果が秘められている

             
 血行不良を改善して、代謝を促進する香り成分、リモネン、シトラール、リナロールなどが含まれる。皮の内側の白い部分には、ヘスぺリジン、ビネンが豊富。炎症、腫瘍、高血圧、糖尿病、高脂血症などの改善に役立つ

            果肉 クエン酸、酒石酸、リンゴ酸など、疲労回復に役立つ成分が含まれる。また利尿作用があるため、膀胱炎などの改善にも有効種

             
 種の表面についたヌルヌルの部分は、ペクチン、テルペンという水溶性の食物繊維。便秘や美肌に効果を発揮する。また、種内部のリモニン、ノミリン、フラボノイドは殺菌、抗炎症、抗腫瘍作用を持ち、リウマチや神経痛の痛み止めに効く


 
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