秋冬は寒さで基礎代謝が落ち、太りやすくなるといわれています。ダイエットをしても、なかなかやせないという経験をお持ちのかたもいることでしょう。
体をあたためてやせやすい体にしてくれるしょうがココア。
しょうがは、皆さんもご存じのとおり、漢方食材のひとつでしっかりした効果のある、私たちに最も身近な生薬といえます。
現代は、料理の薬味や、肉や魚などのにおい消しなどによく使われますが、これは、しょうがに強い殺菌作用があるからです。
そもそもしょうがは、古来の日本や中国では、薬として用いられてきた食材でした。主な効用は、解熱、鎮痛、鎮咳、鎮吐、消炎、胆汁分泌促進、抗潰瘍作用など。
通常の生のしょうがは、新鮮生姜などと呼ばれ、乾燥させたものは、生姜、生のまま蒸してから乾燥させたものを乾姜と呼んで、患者さんの体質や症状によって使い分けます。
ちなみに、効力の強さは、乾姜>生姜>新鮮生姜の順で、乾燥させたもののほうが成分も濃くなっています。
しょうがは、漢方では体をあたためる性質、すなわち「温性」の食材です。
食べると、血液の循環がよくなってエネルギーの代謝がアップし、冷えが改善します。継続して長期的にとれば、やせやすい体質を維持することも可能です。
発汗作用もあるので、体の中の老廃物を排出させる効果も期待できます。
冬は、汗をかきにくくなるので、やせにくくなるばかりか、老廃物が体に蓄積されやすくなります。しょうがをとって、体の毒出しをしたいものです。
食べ物を摂取した際の、消化→吸収→利用に至る一連の流れをスムーズにする働きもあります。食事の量が少ないのに、なぜか太ってしまうという人には、しょうがは、とくにおすすめの食材といえます。
便秘の解消、体の毒出しにはココア。黒砂糖を加えれば体をあたためる効果がさらにアップ
ココアもしょうがと同様、温の性質を持ちます。したがって、ココアにしょうがを加えれば、温性の働きがさらに高まり、冷えとり効果が強化されます。
しょうがとココアは、とても相性のよい食材といえるでしょう。
ココアの成分としては、食物繊維が豊富なので、便秘の改善に効果的です。便秘がつづくと体に老廃物がたまり、さまざまな不調を招くようになります。
しょうがとココアはどちらも、私たちの体を内側からきれいにして、健康にしてくれる優秀な食べ物なのです。
また、コーヒーなどとくらべると効力は弱いですが、ココアには、カフェインも含まれています。
そのため、体を覚醒させ、活性化させる作用があります。朝、ココアを飲めば体のエンジンがかかり、1日を元気に過ごすことができるというわけです。
しょうがココアの作り方は、いたって簡単。ホットココアにおろししょうがを繊維ごと加えるだけ。
しょうがは、親指の先くらいの大きさを皮ごとすりおろすとよいでしょう。しょうがの皮には、水分の代謝を促してむくみや水太りを防ぐ働きがあります。
甘みを加えたいときは、温性の働きがある黒砂糖を入れるのがよいです。
お好みで牛乳や豆乳で、しょうがココアを作ってもよいかと思います。
ココアに関しては、カカオポリフェノールが血流を促進して冷えを軽減すると考えられています。
さらに、カフェインの仲間であるテオブロミンやアミノ酸の一種であるギャバという成分には、ストレスをやわらげ、リラックスさせる効果があります。
ココアを飲むと、ほっとするというのは、これらの成分の働きによるものです。
冷えは万病のもとともいいます。体をあたため、リラックスさせてくれるしょうがココア。
どちらも手軽で無難な食材です。健康ドリンクとして、試してみてはいかがでしょうか。
しょうがココアダイエット
23:35
tosiyaitou